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主に東方の個人的考察

博麗霊夢は日本というものを理解できない

前提情報として幻想郷が別れる江戸の晩年と明治の初めについて。
 元々日本は天皇(当時の幕府含む)を頂点に諸国がそれぞれ従っているという形だった。
 豪族や大名を王と置きなおせば解りやすい。そのため今の日本人という日本全部を一つのカテゴリーとして考える考えは希薄で、自分が住む地域の人間と認識していた。美濃の国や日立の国といった国で分かるようにこれが国として認識されていた。(美濃の国の人間日立の国の人間といった風)このように他国は外国でありそれぞれが閉鎖性が高く独特の文化を持っていた。
 幕末での日本
 伊能 忠敬の地図:商人が伊能忠敬引退後の趣味50の手習いとして始めたのが測量。初めは趣味の域だったものが幕府の目に触れ国家事業に変わり人や資金を投資でき日本全国を測量して地図ができる。上に書いてるが各国は閉鎖性が高く伊能忠敬個人がいくら各藩に測量を願い出てもまず通らないし勝手に測量したとなると死罪になる可能性が高い。外国にて勝手に土地を測る測量なんてしたら戦争の前段階のスパイとしてまず死罪である。それが通ったのは江戸幕府のお墨付きがあったからである。
 これには海外の動向が大きくかかわってくる。黒船来航が有名だがそれ以外にも諸外国からの船などが来ており江戸幕府は早々に日本という土地を確定させる必要があった。(ある程度条件を飲んで停留場などの地形的条件なども探していたのかもしれない)特にロシア(当時)の行動は頻繁で戦争になりかけたこともある。江戸幕府蝦夷地(今の北海道)をロシア戦の干渉地帯にしたかったよう。これは形を変えて明治政府に引き継がれ屯田兵の形で表れている。


 明治維新
 大政奉還して江戸幕府から明治天皇(明治政府)に移る。幻想郷がどのへんで別れたかと明言されていないがたぶんこの辺で別れたのではないだろうか。
 その理由は明治政府が西洋文明を受け入れ促進して一気に文明化を進めたからである。
妖怪が袂を分かつ切っ掛けにはここが一番適していると思われる。
 明治政府が後に廃藩置県や各藩が保有していた警察権軍事権を明治政府が国家として統一など日本という一つの国を作り始める。そして一個の国家日本人という統一された民族というものを推し進めていく。これは列強諸国に対抗するために一個の国になる必要があっためである。特にロシアとは隣国ということもあって急務だったと思われる。







ここまでが前提条件というか理由の元である。
幻想郷は日本という統一された国家、民族その概念が入る前に分離しており概念を持たない。
故に幻想郷の妖怪や人間に日本の妖怪や日本人という概念はないので幻想郷にいる佐渡の国出身のマミゾウや幻想郷の人間霊夢という概念で止まっている。