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主に東方の個人的考察

日本出身者に見る常識の違い

ある動画に感銘を受けたので日本出身の神・妖怪が生まれた当時の常識・風俗の違いで分けてみようと思う。
人間でも生まれが10年違うと常識などが違っていて戸惑うという。何百年単位で違う妖怪はどうなんだろうか?

10000~8000年前日本に人間が住みだす(定住していたかは所説あり)狩猟時代
この当時生まれの妖怪は今の所出てきていない

6000~4000年前に縄文時代が始まる 狩猟が強い半狩猟半農時代 この時代の土器から米も見つかっておりどうも畑作もしてたようだという事が解っている。自然信仰

4000~3000年前に弥生時代が始まる 農耕が強い半狩猟半農時代 水田技術を持って入ってきたと言われる弥生人が登場。弥生人縄文人が融合する。水田農法が伝播していく。これにより食料の安定供給が増える。より大きい集団を作れるようになったという事 自然信仰
この時代までは今のところ幻想郷の住人は無し

3000年ほど前定住生活が根付き部落などの単位生活になる。集団の長 部族政が始まる。

2700年前大和が国を興す。因幡のてゐがここで登場 自然信仰の中から神道古神道が別れる

2700~年前大和が他部族を侵略吸収していく。北九州の一部と関西の大部分吸収 王権政首長せいになる 天津神 国津神というものが考えられる
この当時に 神奈子 諏訪子 黒谷ヤマメ登場 八咫大カラス霊烏路空も種族としてはここに入れていいと思われる  

2700~年前大和朝廷樹立 天皇制が始まる 王権政 天皇を頭に諸侯統治政になる大陸からの移民も入ってきており職人集団として重宝されている。日本の技術の一部はこうして伝わっている。その中にスクナ族と言われる浅黒い肌をした人々が言われているので大陸といっても中国だけとは限らないようだ。
少名針妙丸登場。

1600~1500年前 隋に使者を送り中国から国家の正式な承認体制承認を受ける 仏教伝来 律令制が考案される
王権政 諸侯政 関東の一部までが勢力圏になる
豊聡耳神子 物部布都 曾我野屠自古 が登場

1300年前 平城京が築かれる 中心国家が決まり律令制が完成する 仏教改革 四つ足禁止などの戒律が言われる
毘沙門天に踏まれる天邪鬼の像などもありここらへんが鬼人正邪の元と思われる。

1200年前 早良親王の祟りを怖れて平安京に中心国家が移動する。平安京に奠都。
王権政から貴族制へ 諸国制
藤原の妹紅 蓬莱山輝夜 封獣ぬえ登場

1200~1100年前 妖怪跋扈 肉体を持つ鬼の伝承が始まる 貴族文化華やか庶民地獄 武家の設立
貴族政 諸侯政

土蜘蛛としてのヤマメ再登場 伊吹萃香 茨木華扇 星熊勇儀 坂田ネムノ登場

1100~1000 平安末期 武家の台頭 仏教において地獄ができる 貴族政 諸侯政
聖白蓮 西行寺幽々子が登場 閻魔もこのころ考えられた分類的には四季映姫もここ

1000~700前 平安終了鎌倉から室町へ 貴族政→平家→源氏→足利
貴族政が終わり一瞬だけ武家政になってまた貴族制に移り直ぐ武家になり天皇制と武家政などが入り混じった時代 関東と呼ばれる部分が増えたこれまでは長野より東は蝦夷地 住むものは蛮族とされていた。関東系は政府の監督が行き届かず蛮族とみなされなお人街魔境の地とされていた。故に関東圏は諸侯政や首長政ではあったが都からの閑職で追いやられることも多く半分無法地帯であった。役人も意見を取り入れるためにいるというよりは関東勢を南下させないために派遣されていた。全く違った文化圏と言っていい。京から見た政府の権限が通じるところが少し北上した。 貴族社会から武家社会にと変化し社会の仕組みそのものが変わった時代。射命丸文がこの時代生まれと思われる

700~500前 室町幕府から戦国乱世へそして江戸へ室町幕府の求心力が衰え全国の諸侯(大名)が群雄割拠し覇権を争った時代 完全に武家社会になり今まで天皇を中心とした貴族政だったのが 天皇を中心に征夷大将軍がその代行として幕府を取り仕切る形となった。激動の大変革の時代。それを制したの徳川家康であり江戸へ向かう。
乱世の安土桃山はまた南蛮貿易が盛んになる時代で海外から物品・知識・変化がきた時代。
それを江戸幕府が禁止し鎖国を後に始める。
江戸が中心地になる関東から東北も政府の中に入る
日本生まれではないかもしれないがレミリア・S フランドール・Sがこの時代の生まれ
二ツ岩マミゾウもこの時代生まれ

500~200年前 江戸文化といわれる時代 鎖国をしていたので特に独特な江戸文化が開花した時代。この時代に講談・落語・絵巻物・浮世絵などが大流行 怪談ものや不思議ものとして多数の妖怪 魑魅魍魎 幽霊の話が生まれまた広まった時代。
琉球王朝が吸収され、秋田の一部青森が開拓され政府の一部に入る。農地開拓により米の収量が3倍になる。米余りのため他農産物が推奨される今日の特産品名産品の原型ができる。
それも関東までで北関東・東北ではほとんど稲が育たず飢饉がなんどか襲っている。
そういう時代背景もあって講談などでの話にできる怪談物と飢饉などによる語るのが憚れる話しに分かれてしまう。どちらも多数の妖怪や怪現象 幽霊話を生んではいるが東方に関係すると思われる妖怪は百鬼夜行に見られる唐傘お化け 多々良小傘だけである。

200~現代い 江戸が終わり明治が始まる このころに幻想郷は幻想郷という別次元に以降する。のでこれ以降は外の世界と幻想郷の世界は異なる。
意外なことにパチュリーは幻想郷が別れてから生まれているので外の世界なるものを体験したことはないかもしれない。もっともほとんど図書館からでないらしいから屋敷の外自体ほとんど知らない可能性もあるが
外の世界では明治政府が今まで藩というなのバラバラな国だったのを天皇を頂点とする1国家にしていく標準語を作り言語を統一していく。北海道を開拓し今の日本の国土になる。この時は北方四島もあった。
諸国制だったものを一国に統一し一国家としたため日本人という概念が生まれた。初めて首都というものを持ち東京が日本の初の首都となる。明治 大正 昭和 平成を越えて令和へ。
昭和の中期に農業革命 肥料革命がおこり東北や北海道でも栽培できる米が開発される。食糧の安定受給。農業国家から産業国家へそして金融国家にしようとして失敗している今日。
明治時代に小泉八雲が地方の民話や怪談をまとめた物のなかに雪女がある。これがチルノやレティーの原型と思われるが。人の命を奪う冬というものは古来からありここに入れていいかは不明。
また柳田邦夫遠野物語でカッパを有名にしているが地方には元々カッパなどが古くから語られておりどの段階でにとりを入れることにしていいかは不明

幻想郷が別れてから起こったこと。
国家の統一 言語の統一 義務教育 
農業革命による収量の大増産 畜産産業の大拡大 肉食の一般化 山犬(狼)の絶滅
食糧の輸入による需給率の低下 および林業の衰退
工業かによる生産革命および石油製品と呼ばれるもの
燃料の変化 薪→石油 電気の一般化 電話の普及 通信網の普及
西洋化 予防接種等の衛生管理 
核家族化 地方の過疎化 東京への一極集中 
今日私達が普通という生活や価値観や歴史観は外から入った一部を除けば共有されていないと言っていい。
幻想郷の住人も生まれた時代が違い常識や価値観そのものが大きく違うものの集団であることは間違いないしいかなる住人も外の世界の私達とは違う価値観 法を持っているということになる。